ソーシャルメディアマーケティングにおいて、エンゲージメントは非常に重要です。世界では 30 億人以上がソーシャルメディアを利用しており、その多くは高頻度でログインしています。これは、あなたのブランドを成長させ、オーディエンスとのつながりを築く絶好のチャンスです。 ソーシャルメディアというコミュニケーション手段は、従来のアウトバウンド型マーケティングの多くの障壁を取り払い、あなたの製品やサービスに興味を持ちうる多くの人々に直接アプローチできるようにしてくれます。戦略をうまく組み立てれば、そのうちのかなりの割合を見込み顧客へと転換することも可能です。
ソーシャルメディアが持つ大きな可能性があるからこそ、エンゲージメントを高めることに予算やリソースを投じる価値があります。日々の運用の中で、オーディエンスの興味を引き続け、あなた自身・あなたのブランド・あなたが提供する価値についてもっと知りたいと思ってもらうためにできることはたくさんあります。 本記事では、すぐに取り入れやすいシンプルな施策をいくつか分解して紹介し、ソーシャルメディアのエンゲージメントを高める第一歩をサポートします。
自社のカルチャーを発信する
企業が提供するのは、商品やサービスだけではありません。理想的には、「ここで働きたい」と思ってもらえるような魅力的な職場環境でもあるはずです。ソーシャルメディアは、そんな自社カルチャーを外部に伝えるのに最適な場です。 フォロワーに向けて、チームランチ、社内イベント、オフサイトミーティング、展示会やカンファレンス出張の様子など、舞台裏のシーンを写真や動画とともにシェアしてみましょう。
いわゆる「エンプロイヤーブランディング」と同様に、このようなコンテンツは、あなたの会社で働く日常がどのようなものかを外部に伝えるのに役立ちます。また、ブランドを支えるリアルで、面白く、個性豊かなメンバーを紹介する良い機会にもなります。 こうした“人”の見える投稿は、多くの場合、ファンがブランドに感じる親近感や好感度を大きく引き上げ、エンゲージメント向上に直結します。
採用面でもメリットがあります。応募を検討している人は、企業を調べる際に、その会社のソーシャルアカウントをチェックして苦情やネガティブな投稿がないかを見たり、日常の雰囲気を確認したりすることがよくあります。 前向きで誠実なカルチャーコンテンツを継続的に発信することで、自社にフィットする優秀な人材を惹きつけることができるでしょう。
Instagramストーリーズ(Stories)をフル活用する
Instagramはブランドマーケティングの場として日々進化しており、さまざまな広告フォーマットに加え、細かなインサイトを確認できる分析機能も充実しています。 それなら、こうした機能を最大限活用してエンゲージメントを高めない手はありません。ここでは、Instagramストーリーズを日常運用に組み込むための実用的なアイデアをご紹介します。
- 新しいブログ記事を公開した際は、ストーリーズで内容の一部をチラ見せし、プロフィールのリンクから全文を読みに行くよう誘導します。
- 特別なキャンペーンや大型リリースのときは、カウントダウンスタンプを使って事前にワクワク感を高め、終了時にもう一度プロフィールへ足を運んでもらいましょう。
- GIFスタンプや様々なステッカー・アイコンを活用して、ストーリーズをより楽しく、目を引くビジュアルに仕上げます。
- ストーリーズにも関連ハッシュタグを追加して、そのタグをフォローしたり検索したりしている、まだあなたをフォローしていないユーザーにもリーチできるようにします。
- 投票機能(Poll)を使って質問を投げかけ、好みや意見を集めながら自然な形でやり取りを増やします。
- 「質問をどうぞ(Q&A)」機能を使って、フォロワーとのより直接的なコミュニケーションの場をつくりましょう。
Instagramストーリーズを、日々の投稿計画の中で重要な柱として位置づけることは、影響力を高めるうえで非常に重要です。 一度でもストーリーズでユーザーの興味をつかむことができれば、その軽い接点を本当のファン、さらには将来の顧客へとつなげていける可能性が大きく高まります。
もし、ここからさらに一歩進んで、フォロワー数そのものを増やしながら全体的なエンゲージメントを底上げしたいのであれば、FansGurus の活用もおすすめです。 当社のサービスを使えば、Instagramフォロワー、再生回数、いいね、コメント、シェアなどの指標を強化し、短期間でアカウント全体のソーシャルエンゲージメントを目に見える形で向上させることができます。
特定のコンテンツ向けに専用ビジュアルやグラフィックを用意する
ソーシャルメディア投稿にオリジナル画像を加えると、コンテンツ自体だけでなく、ページ全体やブランドイメージもぐっと魅力的でプロフェッショナルに見えます。 多くの企業が効率やコストの観点から、ブログのアイキャッチやSNS用画像にストックフォト(素材サイトの画像)のみを使いがちですが、 このやり方は、場合によっては逆効果になり、本当に伝えたいメッセージやニュアンスをきちんと表現できないことも少なくありません。
代わりに、デザインツールを活用したりデザイナーと協力したりして、記事や重要な投稿用のオリジナルビジュアルを制作することを検討してみてください。 また、Canva のようなツールを使えば、デザイン初心者でも比較的簡単に画像を作成できます。 人はタイムラインを流し見するとき、テキストより先にビジュアルに反応することが多いため、できるだけクリエイティブで、色使いも豊かで、ブランドとして統一感のあるデザインを心がけるのが理想的です。 一目見ただけで投稿の要点が伝わるようなビジュアルを作ることで、ユーザーの理解と興味をスムーズに引き出すことができます。
顧客の声やリアルなフィードバックを見せる
見込み客をセールスファネルの次のステップへと進めるうえで、最も強力な手段のひとつが「クチコミ」や「推薦」といったソーシャルプルーフです。 ソーシャルメディア上で顧客の声を紹介することで、フォロワーに対して、あなたの製品・サービスがどれほど信頼され、評価されているかを具体的に示すことができます。 実際の顧客の写真や、利用シーンの画像を組み合わせると、投稿の説得力と視覚的なインパクトがさらに強まります。
満足している顧客に対しては、定期的にレビューやコメントを依頼する仕組みをつくり、それらをソーシャル投稿だけでなく、自社サイトの事例ページやランディングページ、メールマーケティングでも活用してみてください。 そうすることで、ブランドを支える強固なソーシャルプルーフの資産を、複数のタッチポイントにわたって構築していくことができます。
価値があると感じた外部コンテンツもシェアする
ソーシャルメディアの投稿内容を「自社コンテンツ」にだけ限定する必要はありません。 業界の中で信頼される情報源として見てもらいたいのであれば、他社やクリエイターが制作した良質なコンテンツをキュレーションして紹介することも非常に重要です。
自分自身も価値があると感じ、なおかつフォロワーとの関連性が高い記事やリソースをシェアすることで、クオリティを落とさずに投稿頻度を維持できます。 同時に、フォロワーの目には「信頼できる情報発信者」として映るようになります。 さらに、他ブランドの優れたコンテンツを継続的に紹介していれば、相手側もあなたの投稿をシェアしてくれる可能性が高まり、双方向のエンゲージメントやコラボレーションのチャンスが広がるでしょう。